行きつけの「ラーメン屋のカウンター」。

僕は結婚するまでは、ラーメンを食べることは殆ど無かった。それが、結婚して暫くしてからラーメンを食べるようになった。理由は単純で、妻がラーメンが好きだからだ。

彼女は独身時代、銀行系のクレジットカード会社で働いていたが、その頃は、週に2回は会社の近所のラーメン屋に通っていたらしい。仕事が忙しく、遅い夕食を会社の近所のラーメン屋で食べていたそうだ。

彼女と結婚してからは、僕もラーメンを食べるようになったが、それでも、頻度は高くはなかった。

それが、ここ最近、正確には最近2ヶ月ぐらいだろうか、毎週1回は帰りにラーメンを食べて帰るようになった。

その理由は何か?

ひとつは仕事が忙しく、帰りに会社のみんなと「じゃんがらラーメン」に寄ることが増えたこと。もうひとつは、20時頃には会社を出れたとしても、そのまま帰宅すると子供が起きており、僕が帰ると興奮して寝るのが遅くなるため、敢えて時間を潰して(食事をして)帰るようにしているから。

今日は会社を出たのは22:30過ぎ。子供は既に寝ていたと思うが、恵比寿の行きつけのラーメン屋で「お決まり」のメニューを食べてから帰宅した。僕の昔の友人が、僕に「行きつけのラーメン屋」があるということを知ったら、かなり驚くだろうと思う。

そのラーメン屋のカウンターで見る光景で印象的なことがある。

20代や30代前半と思われるキレイな女性が「ひとり」で、僕の行きつけのラーメン屋のカウンターに座ってラーメンを食べていることを多々見かけるのである。

今では死語になった「おやじギャル」という言葉が1990年代に流行したが、世の中の「既成概念」にガマンし本当の姿を見せないことに、女性たちが疲れたということか?

世の中には、「裏も表もある」というのが真実なのだろう。

追伸:「食わず嫌い」はいけない。何事も経験である。

「製造業」は「日本の真骨頂」か?

今日のブログは「日産スカイライン」をテーマに書こうと思っていたが、とある理由により、他のテーマにすることにした。

ソフトブレーン創業者の宋さんが「長男『セイゾウ』がそのお下がりを弟たちに着せる」というタイトルで、日経ビジネスオンラインにおもしろいコラムを書いている。

一言で言えば、製造業における「日本の成功」が、日本の未来の可能性を阻んでいるという内容である。

僕が最も「共感」したことは、エンジニアの方の「費用=見積もり」が「人月」単位であることである。本来であれば、その人が生み出した「付加価値」に対して「値段(対価)」をつけるべきところを、労働の単価=「部品」的な発想のもとに取引をしている。

その「単価」が高ければ、まだいいと僕は思うが、戦略系コンサルタントや弁護士等の方々の時間単価が「数万円」であるのに対して、エンジニアの方々の時間単価はあまりに安すぎると僕は思っている。

そのことのシワ寄せが、絶対的な「エンジニア不足」という「就業構造」を生み出していると言っても過言ではない。人材紹介のビジネスを始めてみて、その実情がよく分かるようになった。

因みに、付加価値という意味では「タレント」や「コピーライター」は、そういうロジックで評価されている。

同じ「美人女優」でもその人を起用することによるマーケティング効果でTVCMの出演料は大きく異なるし、同じ文字数のコピーを書いても、その人が書くコピーがもたらす効果により、コピーライターのギャラは大きく違ってくる。たった10分で書いたコピーだろうが、まるまる1ヵ月かかって考え出したコピーだろうが、そんなことは関係ない。

今まで一度も「製造業」で働いたことがない僕がこういうことを書くのは失礼な話かもしれないが、宋さんの話にはとても共感する。

もうひとつ、宋さんの、最近は読者の批判やコメントを恐れて自分が書こうと思っていたことを書けなくなりつつある・・・もうそろそろ「傍目八目」をやめる時期になっているサインです、というくだりが、とても心に残った。

どうかやめずにコラム(傍目八目)を書き続けて欲しい。

追伸:日本における「製造業」は勿論、必要である。但し、すべての産業に対して「製造業的発想(ロジック)」を当てはめることはナンセンスである。宋さんが言いたいことは、そういうことだと思う。

サントリーモルツ。

2年ぐらい前(子供が生まれる少し前)から自宅であまりビールを飲まなくなったが、サントリー「モルツ」のリニュアルは気になっていた。

僕の記憶では、僕が大学生の頃から社会人に成り立ての頃に、サントリーからは「モルツ」、サッポロからは「クオリティ」というビールが発売された。「クオリティ」は残念ながら途中で製造中止になってしまったが、モルツはロングラン商品として育ってきた。

ある時、サントリーの商品企画の方とお話しする機会があり、モルツの話をしたことがある。

発売当初の「モルツ」と「クオリティ」は、両方共に「麦芽100%」「天然」「良質」といったコンセプトを打ち出しており、美味しいの勿論、「イメージ戦略」も巧みだった。

しかし、残念ながらサッポロのクオリティは廃盤になり、モルツは「大衆路線」に方針を転換した。それが、今回のリニュアルで、また、「天然・麦芽100%」といった「ナチュラル路線」を強化したように見える。その理由は何か?

初期のモルツは「ある特定の人には支持された」ものの、「量」を稼ぐブランドにはならなかったようで、より「大衆」にウケルことを狙ってポジショニングを変更した。結果として、売上は伸びたのだろうが、キリンの「ラガー」や「一番搾り」とどこが違うわけ?=「個性に乏しい」ブランドとなってしまい、恒常的なキャンペーンをしないと「数字」が維持できなくなったのではないかと思う。それで、原点回帰(自分の個性を再認識)をしたのではないか?というのが平石の私見である。

ところで、昨晩、三井物産100%出資のベンチャー企業で副社長をしている方と会食をした際に、その方が「資本主義の限界(複利のリスク)」という話しをしていた。因みに、銀行の預金金利が「5%(複利)」だった場合、元本は「14年」で倍になる。

彼が言っていたのは、人間は「複利=レバレッジが利く」と際限無く拡大を求めてしまい、いつか「限界」に達する時が来る、そして、限界に達すると「崩壊」してしまう、ということだった。歴史を遡れば、豊臣秀吉が朝鮮出兵をして失敗したのも、飽くなき「拡大」を追及したからのように思う。

「営利」を追求する企業という組織においては、より多くの「売上」を求めるのは自然な成り行きであるが、自社なり自分の「器」を超えて「拡大」を求めることは、必ずしも良い結果を生まないということだろう。

過剰流動性がもたらす「巨大ファンド」に関しても、はたしてペイするのか?という疑問が沸いてくる。

ETICが主催するSTYLE(社会起業家ビジネスプランコンテスト)の審査員としてご一緒させていただいている田坂広志さんとアレン・マイナーさんが、ふたり揃って「資本主義の未来」に言及していたことが印象に残っている。

「選べなかった経験」の恩恵。

実は、このタイトルでブログを書こうと思ったのは数日前のことで、今こうやってPCに向かってみると、その時に何を考えていたのかを正確に思い出せないでいる。

記憶用のメモ書きに「僕の産みの母は」というフレーズがあったので、きっと、どんな両親のもとに生まれるかは自分の意志では選択できない(選べない)ということを書こうと思ったのだろう。

以前にもこのブログに書いたが、僕の「産みの母」は高校を卒業後、一度は民間企業に就職したがすぐに退職し、大学に入学した。そして、大学卒業後は小学校の教師をしていた。

僕が小学校の高学年の頃だっただろうか、時々、テストの採点を手伝ったりしていた。テストの採点をしながら、上手な字を書く子供と字が下手な子供がいることを、同じ子供ながらに理解し、やはり、字はきれいな方が相手に良い印象を与えるということを実感した。

父は、地元の総合病院で事務長をしていた。とても勤勉な人で、家には経済関連の書籍がたくさんあった。何故か、週間ダイヤモンドを購読していたのが、とても印象に残っている。

僕がゴルフをするようになったのは、父の影響があるように思う。人から聞いた話しでは、40才を過ぎてからゴルフを始めた父のハンディキャップは「18」だったそうなので、平均スコアは「90」ということになる。まだまだ、父のレベルに達していないということか・・・。

父が勤務していた病院は、従業員数が2,000人ほどの全国的にも有名な病院だった。財団法人という組織で経営されていたが、病院経営で利益を上げる(営利を追求するという意味ではなく、健全な経営をするという意味)のは大変なことだ(ますます利益を確保し難くなる)と言っていた。

いつ頃からかは記憶が曖昧だが、僕の価値観形成には、亡くなった両親の「職業」が大きく影響していると思うようになった。自分の職業、今の僕の立場では「事業」を考える際に、「利益」だけではなく、どうしても「社会的意義」を考えてしまうのは、ふたりが営利企業のサラリーマンではなかったことと無縁ではないだろう。

なりたい自分になる(目指す)のではなく、「なれる自分」になる(目指す)、違う表現をすれば「自分という素材を活かす=自分を知る」ことが大切であり、成功への近道(充実した人生)のように思う。

世界で「最もイノベイティブな企業」を目指して・・・。

晴天に恵まれた日曜日。何十年ぶりかに「上野動物園」に行った。

「上野」のという場所は、僕たち(の世代ぐらいまでか?)東北出身の人間にとっては、東京という「全国区での挑戦」や自分の生まれ故郷に対する「郷愁」なり、心のどこか奥深くにあるものを呼び起こさせてくれる何かがある。

駐車場に車を停めて上野駅の公園口の前から上野公園に入ると、敷地内には「樹齢何十年(僕が子供の頃からそこにあったのだろう。歴史にはロマンを感じる)」という樹木がたくさんあり、そこには静かな佇まいがあった。僕の普段の生活圏である渋谷・原宿・恵比寿辺りとは異なる赴きに、東京の文化的・知的側面を感じた。

子供の頃に来て以来の「上野動物園」は園内の案内標示がわかりやすく、トイレや休憩所がたくさんあり、とても居心地のよい場所だった。子供がもう少し色々なことがわかるようになったら、また、連れて行こうと思う。

時間は逆行するが、土曜日は今年8回目のゴルフに行った。メンバーは、マクロミルの福羽さんと柴田さん、楽天リサーチの森さんと僕。スコアは今年になって「2度目」の「89(44+45)」だった。

嬉しくなかったと言ったら嘘になるが、後半は明らかに防げたミスがあり、それがなければ「85~86」で回れたはずであり、少々悔しさが残った。でも、自分のゴルフのレベルが確実に上がっていることを実感でき、今年の目標である「85」を出す自信がついた。

また、インターネットリサーチ業界の盟友と言ってもいいマクロミルの福羽さんと柴田さんと一緒にラウンドできたことは、とても嬉しかった。断トツのトップを走るマクロミルとインタースコープインフォプラントの合併による新会社で切磋琢磨し、僕らが育ててきたインターネットリサーチ業界をより一層発展させていってくれたら、とても嬉しく思う。

ところで、また、時間は逆行するが、先週金曜日の夜、ドリームビジョンの経営会議を行った。19時頃から始めた会議は集中力を保ったまま23時半頃まで続き、帰りに「じゃんがらラーメン」を食べて帰った。

会議の目的は第一四半期のレビューとそれをもとに今後の事業戦略および実行計画を詰めることだったが、最後に「企業理念」について、僕がここ数ヶ月、大袈裟ではなく、毎日毎日考えてきたことを踏まえて創ったドラフトをもとにみんなで議論をした。

現在の「企業理念」は「夢を実現する」であるが、抽象的過ぎて、外部の人はもちろん、これから人数が増えていった時、社内においても、僕がその言葉に込めた意味を理解してもらうことが困難になるだろうと思い、ここ数ヶ月、そもそも僕は「何を成し遂げたいと思っているのか?」を自問自答してきた。

結論は「イノベーションを起こしたい」ということだった。

インターネットリサーチは、今までの僕のキャリア(市場調査・分析、戦略立案等)をインターネットにより「イノベート」する、格好の題材だった。

では、僕がドリームビジョンという組織を通じて、どんなイノベーションを起こしたいと思っているのか?それは、近日中に僕らのウェブサイトでブラッシュアップされた「企業理念」として公開したいと思う。

ところで、その企業理念のブラッシュアップは、先月からドリームビジョンのメンバーとなってくれた泉谷というスタッフにお願いした。

彼は大学卒業後、東レという大企業を経てアジアネットというベンチャー企業に転じ、その後、KPMGという会計系のコンサルティングファームで働いた後、彼の母校である早稲田大学のビジネススクールで学んでいる。

僕がまだインタースコープの経営をしていた頃、彼は早稲田のビジネススクールで学びながらインタースコープでアルバイトをしていたことがあり、その時に、僕が久しぶりに担当したある新規事業開発のプロジェクトを手伝ってもらったことが縁である。

先程、メールをチェックしたら、その彼から、僕がまとめた「企業理念」と「経営方針」について、ブラッシュアップされた案が届いていた。

そこに書いてあったことは「The Most Innovative Companies」としてランキングされている企業(日本企業では、ホンダやトヨタがランクインしていた)の「企業理念」なり「経営理念」なり「経営方針」と、僕らの「企業理念」と「経営方針」だった。

内容は別の機会に譲りたいと思うが、僕が最も嬉しかったことは、

【ドリームビジョン】(The Most Innovative Companies 20XX 第X位)

と書いてあったことだ。

21世紀のうちに、The Most Innovative Companies の1社として、世界ランキングにランクインしよう!!!という意味である。

インフォプラントの大谷さんは、これからの自分の人生を「八戸を日本のシリコンバレーにする!!!」ことにコミットすることに決めたと言っていたが、僕はドリームビジョンを「世界で最もイノベイティブな企業(組織)」にすることを目標にしようと思う。仮に、僕が生きている間には実現できなかったとしても・・・。

そして、もうひとつ、僕が嬉しかったことは、仲間を信じて「自分の想いを託す」ことができれば、それは、何倍もブラッシュアップされて自分に返ってくるということを実感できたことである。

インタースコープの平石としては成し遂げられなかった「Unfinished Business(終わっていない宿題)」を、ドリームビジョンの平石として実現したいと思う。

大好きなゴルフも、昨年の秋まではどうやったらもう一度80台のスコアを出せるのか?がわからず苦しい思いをしていたが、今は「80台前半」を出せるイメージがある。数年以内に「70台」も出したい。

自分を信じて「理に適った努力」を続けて行けば必ず、結果はついてくる、と思っている。

「人生は短い」。でも、「峠はまだ先の先にある」。

先週金曜日の日経新聞で読んだ、大リーグで活躍する「松井選手」のインタビュー記事の最後に書いてあった言葉である。

追伸:「八戸を日本のシリコンバレーにする!!!」ことにコミットした大谷さんが、先週土曜日の日経新聞一面に載っていた。「志」が支援者を呼び、社会を変える!!!のである。

「経験」は選べる。

ドリームビジョンの仕事とは別に、僕よりも若い人たちから「キャリアデザイン」に関する相談を受けることがある。

先日、ある方と話しをしていた時、その彼女が「経験は選べないから、そこから何を学ぶか?どんな意味を見出すか?が大切なんですよね?」と言ったので、「そういう考え方もあると思うけど、僕は経験は選べると思うよ」と答えた。

もちろん、世の中には「偶然」の出来事や「運命の悪戯」がたくさんあると思うが、自分が目指す方向を決めることが出来れば、何を経験し、何は捨てる(経験しない)かを自分の意思で選ぶことができると思う。

ここまで書きながら、僕が大好きだった「アイルトン・セナ」が「Design to win.」と言っていたことを思い出した。

「夢」の続き。

僕と山川さんで創業したインタースコープインフォプラントが合併することで基本合意に達したとのリリースがあった。

合併後の新会社(名前もまだ決まっていないらしい)で、僕と山川さんでは成し遂げられなかった「夢」を実現して欲しい。