「マーケット」が求めること。

昨日の午後、Oakキャピタルという投資会社(プライベートエクイティ)に勤務する緒方さんという方とMTGをした。目的は、僕がドリームビジョンとして行おうと思っている事業についての相談である。

彼は大学卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入り、その後、元マイクロソフト日本法人の社長を務めた成毛眞氏率いる投資・戦略コンサルティング会社インスパイアにて、上場企業のターンアラウンド、有力ベンチャー企業の戦略の立案・実行等に従事した後、孫泰蔵さんが設立したベンチャー企業を経て、現在の会社に至っている。

つまり、投資・財務・事業戦略立案に関する豊富な知識と経験を有している。そして、人間的に素晴らしい(心が温かい)人である。

その彼から受けたアドバイスは、僕にちょっとしたパラダイムシフトをもたらした。

それは、「平石さんがやりたいと思っていても、マーケット(顧客)が平石さんにそのことを期待しているか?が重要です」という一言だった。

なるほど・・・。という感じだった。

クライアントや他人のことは客観的に判断できるが、自分のことになると、どうしても冷静さを欠いてしまう。

彼のような人がいることは、とてもありがたいことである。

彼とは是非、近い将来、一緒に仕事がしたいと思う。

「妻の忠告」と「窓の外の桜」。

先週の月曜日あたりから喉が痛くなり、やばい!!と思い、トローチを舐めながらだましだましやってきたが、土曜日のゴルフでダメ押しをされた感じで、日曜日から本格的に風邪をひいてしまった。

妻曰く、「毎日あれだけ遅く帰ってきて、ただでさえ疲れているのに、自分のやりたいこと(ゴルフ)だけはやって、その上、具合が悪くなったら・・・・・悠生(子供)だって遊んで欲しいでしょう」。

おっしゃるとおりである。

今月で「44才(人生は短い!)」にもなり、体力の衰えは隠せず、ちょっと睡眠不足が続くと、てきめんに体調に表れる。今月は、大谷さんと一緒に「上海」出張もあるわけで、それであれば尚のこと、優先順位や体調には気をつける必要がある。今までは、気力で乗り切ってきたが、さすがに40代半ばとなると、それにも限界があるということだ。

ところで、自宅の窓から何本かの「桜の木」が見える。

記録的な「暖冬」のせいか、すでに枝がピンク色っぽくなっており、今月中旬には咲き始めそうだ。

暖冬という意味では、「不都合な真実」も観に行きたい。となると、「時間」の確保が必要だ。

つい先日、ある人と話しをしていた時、「戦略」とは何をするか?ではなく、「何をしないか?」だという話しをされていた。まさしく、そのとおりである。

「夢」を持つことの意味。

昨日のゴルフは、46+51=97。

前半は、2つ目のショートでアゴの深いバンカーに入れて「7」を叩いた以外はすべてパーとボギーで、これは「久々の80台か?」と思ったが、お昼を挟んでからリズムが乱れてダボを連発。後半は「51」を叩き結局は「97」という平凡なスコア(泣)。

でも、確実にショットは進歩しており、尚かつ、課題が明確になったので、今年の目標に掲げた「85」は出せそうである!!!

ところで、大谷さんのブログ(八戸プロジェクト)からのリンクで、アレン・マイナーさんのCEOメッセージを読んだ。

彼はこう言っている。

「今日のビジネスにおいて最も重要なものは何か?と問われたら、『それは夢です』と私は迷わず答えます。ベンチャーや新規ビジネスの支援において、これは極めて現実的で重要な認識であると考えています」。

僕が言うと説得力がないかもしれないが、アレンさんが言えは説得力があるだろう。

因みに、僕の周りには、大人になっても「真剣に『夢』を持ち続ける人」がたくさんいる。親しい人であればあるほど、そういう人しかいないと言ってもいい。

一緒に「八戸プロジェクト」を進めている大谷さん、新卒の学生が何千人も応募する会社になったライブレボリューションの増永さん、このブログでも紹介したことがある「XDREAM」を創業した添田さん「シリコンバレー」で挑戦を続けている吉川さん、僕が社外取締役を務めるラソナの岡村氏旅行ビジネスで「2度目の挑戦」を始めた木戸さん等、枚挙に暇が無い。

ところで、ドリームビジョンの企業理念は「夢を実現する新しい社会的価値を創造する」である。

その夢が「遠大」であればあるほど、本気の人しか集まって来ない。

そして、その人達と一緒に、リスクを取って挑戦する人がリスペクトされ、また、実力が足りず、あるいは、運が悪く失敗した人を蔑まず、先日の日経新聞の記事のタイトルのように、そんな彼らを「ナイストライ!!!」とリスペクトする社会を実現したい。

追伸:このところトラックバック・スパムが激しいので、受付を中止しました。悪しからずご了承下さい。

「平常心」。

今日はこれから久しぶりのゴルフ。

メンバーは、僕が20代の頃に勤めていたJWT(外資の広告代理店)の先輩にあたる鐙さんと同じく20代の時に働いていたODS(独立系コンサルティングファーム)の同僚で佐藤裕氏と僕。

前回(元アップルの前刀さん達との時)は「平常心」を保てず、出入りの激しいゴルフだったが、今日は鐙さんのスコア(とても上手)や裕の飛距離(ドライバーは280ヤード飛ぶ!!!)を気にせず、「自分のゴルフ」を心がけたい。

ゴルフは、自分との戦いである。

「結果的」に、このブログで自信を持って書けるスコアが出れば嬉しい。

では、行ってきます!!!

「1点」の差が、人生を分かつ。

「98点」と「99点」の差は、誤差のようなものだ。しかし、「100点」と「99点」の間には「大きな壁」があると思う。

例えば、スポーツの世界で「トップアマ」と「底辺のプロ」とでは、まったく次元が異なるだろう。

僕の生きる世界で言えば、株式公開あるいはそれに準ずる結果を出した「創業者・起業家」なり「企業」と、そこにあと一歩届かない人物および企業では、その評価は「雲泥の差」となる。その「1点」が大きな「レバレッジ(係数)」をもたらす。人材の応募(採用)等において、顕著に現れる。

僕が20代の頃に働いていたODSという会社では、しばしば「閾値(いきち)」という言葉が使われた。

ある一定の水準を超えるか超えないかでは、その価値が大きく異なることを指していた。分かりやすい例で言えば、ある「閾値」を越えるか超えないかで、給料も大きく異なるということである。

僕は、今度こそ、その「1点」を取りに行きたいと思う。

今朝の「日経新聞」の記事に対する疑問。

今朝(3/2)の日経新聞の一面にある「成長を考える」というコーナーのある「表現(言葉)」に疑問を持った。「何が成長を阻むのか?」というテーマでの2回目の記事のようだが、下記のような記載があった。

「バブル期以降の挑戦者たち(ここでは起業家を指している)の『多く』がルール違反を犯し、舞台を去ったことも『やっぱり名前の通った企業が安心』との心理を増幅した」。

ここで僕が「疑問」に思ったのは、「挑戦者たちの『多く』がルール違反を犯し」というフレーズの「多く」という言葉である。

この場合の「多く」とは、何社ぐらいのことを指しているのだろう?早速、辞書をひいてみた。

「一定の分量の中で占める割合が大である。大半だ」
「数量・度数が相対的に大である」

※三省堂提供「大辞林 第二版」より

やはり、僕が感じたとおり、この記事の「文脈」からすると「多く=大半・過半」というニュアンスを読者に印象づけることになると思う。

はたして、新興市場に株式を公開した企業の「大半・過半」がルール違反を犯して舞台(株式市場)を去っただろうか?

僕の記憶にあるところだけでも、雪印、カネボウ、不二家、日興コーディアル、堤氏が率いていた西武グループ等、大企業においても、それこそ「多く?」の企業が舞台を去ったようにも思える。

ジャーナリズムということを職業にしている限り、「言葉の定義」には「精確」を期して欲しいと思う。

ましてや、日経新聞という極めて「影響力が大きい」メディアであれば、その「言葉の重み」を改めて理解していただければと思う。

シリアルアントレプレナーとしては、切にお願いしたい。

「人脈」という「無形資産」。

本日12:00から、ドリームビジョンの経営戦略会議を行った。メンバーは、当社の株主2人と平石・安田の4人。

因みに、一昨日は、社外取締役に就任していただいたHRI/野口さんと会食をしながらのMTGをした。

スタートアップの小さなベンチャーの場合、当然のことながら人数が限られ、議論をするにしても「発想」も限られる。その点、社外取締役や株主の人達の協力を得ることは、極めて大きな意味を持つ。

当社の株主は、IPOを経験したネットベンチャーの創業者、未公開のネットベンチャー創業経営者、一部上場企業の事業開発担当者、元外資系企業の経営者等、様々な立場の方で構成されており、僕や安田には無い「知恵と人脈」を提供してくれる。言ってみれば、バランスシートには表れない「無形資産」である。

これは、非常にありがたいことである。

まだまだアップダウンの激しい厳しい経営が続くと思うが、僕らを支援してくれる彼らの期待に応えるべく頑張りたい。