最後の理事会。

僕の人生で初めての「住宅(マンション)」を購入してから丸2年。

高いお金を出して購入したわけだし、賃貸と違って、そこに住む人達とはこの先の人生を共に過ごすことになるので、マンションという「組織」の「カルチャーやルール」づくりに主体的に関りたいと思い、自ら進んで初年度の理事会メンバーになった。

2年目は、まったくもって「想定外」のことだったが、初年度の理事長からのご指名を受け、2代目の理事長として管理組合の仕事をしてきた。マンション前の道路は車の往来が多く危険であることから、住民にアンケートを取り、その結果をもって渋谷警察に陳情した結果、今年の夏には「横断歩道」が設置されることになった。

ところで、今日は管理組会の総会がある。理事長としての僕の仕事は、そこでお終いである。

この2年間は、子供が生まれたり、新しい会社を立ち上げたりと、僕の人生で今までにないほど「大きな変化」の最直中だったので、その時期に理事会の活動や理事長としての責任を果たすのはとても大変だった。

でも、結局は「与える人」が「最も与えられる」ということではないかと思う。会社でも何でも組織の経営は似たようなものでもある。

そのことを学んだ2年間でもあった。

また、積極的に理事会の運営に関ろうという方が少ない現実を考えると、他の人に任せてしまうのが心配な反面、かと言って、さすがにこれ以上はやりきれない。物事には何でも「潮時」というものがある。

「国や会社や組織」が何かをしてくれると期待するのではなく、自分自身が「国や会社や自分が属する組織」のために「何ができるか?」を考えて、愚直に「実践する」人が多い国や会社や組織は「発展」し、それらに「期待する人」が多いそれらは「衰退する」という至極当たり前の原理があると思う。