NPO法人ETICが主催する「STYLE」という「ソーシャルベンチャー(社会起業家)ビジネスプラン・コンペティション」がある。その審査員として、今年も参加させていただいた。4回目となる今年は昨日(2/10)、代官山(東京都渋谷区)にて開催された。
「社会起業家」とは、営利を一義的目的とするのではなく、社会的な問題を解決するために、行政に頼るのではなく、自ら事業を興す人のことを指す。
その社会起業家を対象としたビジネスプラン・コンペティションである「STYLE」の審査員として、僕は初年度から参加させていただいている。とても幸せであり、光栄なことだと想っている。
審査委員長は「田坂広志さん」。審査委員(ジャッジ&メンター)には、サンブリッジCEOのアレン・マイナーさん、従業員650人を擁する「介護事業」を経営する石川治江さん、日本における「インターネットの父」と言われる慶応義塾大学の村井純さん、リクルート出身で現在はNPOの経営指導を行っている川北秀人さん、リサイクル事業の第一人者の野坂英吾さん等、錚々たる方々である。そのような方々と一緒に審査員として一日を過ごすことができることに、とても感謝している。
「STYLE」に参加させていただくことで毎年、様々な発見があり、多くの気づきや学びがある。
「成功とは何か?」ということを改めて考えさせられたことが、今年の最大の収穫である。
そして、今の自分には「消化できないこと」は無理に消化しようとする必要はなく、消化できる時が来るまで、その課題と付き合っていけばよいと思えたことである。
この社会は「矛盾」に満ちていて、その矛盾は僕を含めた「人間のエゴイズム」に起因しているのではないかと思う。僕は、その矛盾を解決する術を知らないし、きっと解決できないと思う。
そして、今年のSTYLEを総括する言葉として、審査委員長の田坂さんが最後にスピーチされた内容は、とても示唆に富んだ内容だった。