テーブルの「あちら側」と「こちら側」。

昨年の秋から「人材紹介」事業を始めたが、4ヶ月目にしてようやく「単月黒字」を達成した。先月の臨時株主総会で取締役に就任した創業メンバーの安田の頑張りのお陰である。まだまだ脆弱な経営基盤だが、単年度黒字に達成に向けて自信が深まった。

ところで、この仕事を始めたことで、初めて「感じたこと」と得られた「視点」がある。それは、自分の「立場が変わった」ことで気づいたことだ。

インタースコープを創業した頃の僕は「投資対象(企業の経営者)」として見られていたわけだが、今の僕は、投資ビジネスをしているわけではないものの、逆の立場でベンチャー企業の経営者と向き合うことが多い。

つまり、ベンチャー企業の経営者と「テーブル」を挟んで「あちら側」と「こちら側」とで話しをする際に、以前とは立場が違っているという意味である。

そのことにより気づいたこと&得られたことのひとつは、まだ30代で若かった頃(失ったもの)に対する郷愁を覚えること、もうひとつは、成長するベンチャー企業に必要な要素が、自分なりに理解できてきたような気がすることである。

僕が将来やりたいと思っている事業に対して、とても貴重な経験をしていると感じている。

数年後に振り返った時、そう思えるように「今」を頑張りたい。