スクリーンに人生をさらけ出す。

時の経つのは速いもので、今日から10月。今年も残すところ、あと3ヶ月となった。

会社の立ち上げと子育ての両立からか「蓄積疲労」がひどく、昨日はラソナの経営会議を終えて自宅に帰ってから仮眠を取ったが、弟からの電話で起こされた時は何が起きたかわからないほど熟睡していた。

今日は、11:30から行きつけのセラピアという店で整体をしてもらった。木曜日の中学校と慶応ビジネススクールでの講義(立ちっぱなし)と金曜日の引っ越しが続いたせいか、持病の腰が痛くなり、いつもよりも長めに治療をしてもらった。

午後は赤ちゃん本舗に行って悠生の買い物をし、帰りにスーパーに寄って帰ってきた。悠生は数日前に39度の熱を出し、ここのところ調子が良くない。今日も朝から機嫌が悪く、相手をしていないとすぐにぐずり出す。

インタースコープの創業期は毎日夜中まで我武者らに仕事をしており、それはそれで大変だったが、週末は休もうと思えば休めたわけで、ONとOFFの切り替えが出来た。その分、今よりも楽だったような気がする。とにかくシンプルな日常だった。

その頃と違って、起業と子育てが同時並行で進んでいる今は、週末に気分転換をするということができず、常に80%のエネルギーを持続させているようなもので、インタースコープの頃とは疲れ方が異なる。今の方が肉体的にも精神的にも「ペース配分」を要求される。

ところで、先程、悠生の相手をする合間を縫って、日経新聞の別冊「THE NIKKEI MAGAINE」を読んだ。

今月号は「Great Performers 2006」というタイトルで、日本映画界をリードする6人:市川崑(監督)、小林聡美、真田広之、小泉今日子、中井貴一、桃井かおり、という各氏のインタビュー記事が掲載されていた。

因みに、市川監督と桃井かおりを除くと全員40代だで、数年前のアエラで「日本を変える40代の経営者」とかいう特集が組まれていたことを思い出した。そこに前刀さん(元祖ライブドアを経営)も紹介されていた。

一方、最近注目の起業家達はその多くが30代で、特にネットビジネスにおいては、30才前後が活躍しているのは間違いない。

しかし、ある程度の年を重ねないと見えてこない現実や経験が為せる術を活用し、40代ならではの生き方と事業をしていきたいと思う。

小泉今日子(ちょうど40才)が「映画女優とは?」とい問いに対して、「人生をスクリーンにさらけ出すことができる人」と、噛み締めるように語ったらしい。

僕も「人生を起業という生き方にさらけ出してきた」ようなもので、彼女の言葉には共感できるものがあった。

また、桃井かおり(54才)は、「突然引っ越したり、親が死んだり。人生では唐突にいろんなことが起こる。『日常は劇的』なんです。映画のように引いた目線で自分をみて、それに気づいて欲しい」と語っている。

これからも変にカッコつけず、ありのままの自分と人生を、自分の「事業」にさらけ出していこうと思う。

ドリームビジョンのオープニングパーティでアレン・マイナーさんが僕に言ってくれたことは、そういうことかもしれない。

追伸:久しぶりに映画を観に行きたくなった。最後に映画館に足を運んだのは、妻が妊娠6ヶ月頃のはずなので、1年半ほど前だと思う。