初めての誕生日。

今日は僕らの子供(悠生)の初めて誕生日、つまり、満1才になる。

当たり前の話しだが、昨年まではこの世に存在していなかった命であり、僕らにとっては新しい家族である。余談だが、名前(悠生)はどうやらヒットの予感!!!

先程、夜中に起きて来て、おむつを替えたり、少々あやしていたが、自分のDNAを受け継いでいる別の個性(命)であることが、何とも不思議な感じがする。子供がいらっしゃる方にはご理解頂ける感覚ではないだろうか。

最近、色々と考えることがある。

悠生が生まれる前までの僕の人生は、極端に言ってしまえば、自分のキャリアのことしか考えてこなかった。

正確に言うと、28才で起業してから40才ぐらいまでは、ベンチャー企業を立ち上げる&経営するということもあり、他のことを考える精神的な余裕が無かった。

それが、僕が40才になるかならないかの頃、妻が大学に編入したいと言い出したことがきっかけで、初めて彼女の人生を考える、多少カッコよく言えば、僕に何が手伝えるか?を考えるようになった。

でも、それでもまだ我々夫婦だけのことであり、お互いに大人なわけで、自分の人生には自分で責任を持つのが大前提であり、特に、何らかの責任のようなものは感じてはいなかったと思う。

しかし、子供が生まれたことにより、さらに正確に言えば、悠生が笑ったり、はいはいをしたり、つかまり立ち歩きをしたり、言葉にならない言葉を発するようになったりと、だんだん一人の人間としての「人格」が形成されてくるに連れて、彼が大人になるまでに、まだ、20年近くもあり、それまで親としての責任を果たす必要があることを、リアリティを持って実感するようになった。

きっと個人差が大きいのだと思うが、これは、僕にとっては大きな変化である。

子供が生まれたことと関係があるかどうかは分からないが、起業ということや会社を経営するということに関しても、考え方が変わったような気がする。

せっかく軌道に乗ったインタースコープを退任し、その前年には子供が生まれ、今年の春からは新しい会社の立ち上げに奔走し、安定というものとは程遠い生活を送っている。

時々、弱気になったりもするが、強い「意志」を持って生きていこうと思う。