ライブレボリューションの増永さん

僕の好きな「ナナロク世代」の起業家のひとりに、ライブレボリューションの増永さんという方がいる。

彼からは、教わることが多い。

彼のブログで僕のことをご紹介頂いたことがあるが、彼と知り合ったのは、2003年の秋だったと思う。彼の会社で発行しているプレジデントビジョンというメルマガで取材して頂いた頃だ

彼のブログの中でも触れられているが、僕は個人株主として、とても小額ではあるが、ライブレボリューション(というよりも増永さん)を応援させて頂いている。

彼の会社に出資をさせて頂く際には、もちろん、事業計画書を拝見させて頂いたが、僕にとってそれは判断材料にはなっていなかった。

僕自身が起業家の端くれとして、投資家から資金調達をして会社を経営してきたので身を以て経験してきているが、どんなビジネスも事業計画どおりに行くことは、まず、あり得ない。

大切なことは、その起業家なり経営者が、めまぐるしく変わる状況に対して、臨機応変に対応できるかどうかだと思う。そして、どんな困難があっても、やりぬく「強い意志」があるかどうかである。

事実として、ライブレボリューションも、ある新規事業が軌道に乗らず、撤退した経緯がある。

しかし、その決断が功を奏して、まったく別の事業で急成長をしている。

要するに、ビジネスモデルや事業計画に投資するのではなく、起業家自身に投資するのである。

僕はベンチャーキャピタル(VC)事業を行ったことはないので詳しくは知らないが、シリコンバレーのVCは「経営チーム(起業家とその仲間)」に投資をするらしい。つまり、「人」が投資に際する「判断基準」だということである。

投資の世界というと、ROI、PER、DCF、EBITDA等、難しいアルファベットが頻繁に出てくるが、その裏側には、もっと「泥臭い人間模様」があるのだと思う。

そして、僕は、そういう「人と人との出会いと繋がり」を大切にしていきたいと思う。これからも。