オプトの鉢嶺氏

オプトの鉢嶺氏とは、かれこれ13~14年の付き合いになる。彼のことは仲間内ではハチと呼んでいる。

そのハチをゲストに迎えて、9/25(月)、4回目になる法政大学ビジネススクール(イノベーション・マネジメント研究科)との提携によるオープン講座を開催することになった。

彼はとにかく謙虚な人間で、自分が経営する会社がJASDAQの公開企業になっても、以前と何ら変わることがない。

オプトの前身であるデカレッグスという有限会社を経営していた頃のハチのままだ。

そのハチに関して、是非、紹介したいエピソードがある。

それは、彼が何故、起業したか?についてである。

僕の記憶が正しければ、彼が大学生の頃の話だと思うが、アフリカに旅行に行った時、ナイル川の両岸に住んでいる人たちが、ハチのような観光客に対して食べ物やお金をせびってくる姿をみて、とても考えさせられたという。

「自分たちは、こうして何不自由の無い生活をしているが、それは自分たちの努力の結果ではなく、自分たちの親にあたる世代が、戦後の復興期に、それこそ血みどろの努力をしてきた結果であり、自分たちはその恩恵に与っているに過ぎない」と思ったそうである。

そして、「自分も世の中に対して価値を生み出す人間になり、より良い社会の実現に貢献したい」と思い、そのために「起業」という選択肢を選んだそうである。

因みに、彼の自作の座右の銘は、「先義後利」である。

果たすべき「義務」を先に果たせば、自ずと「利益」はついてくる、という意味だそうである。

先日、久しぶりに彼を社長室に訪ねた時も、筆で書かれた「先義後利」という文字が掲げてあった。

彼とのセッションが楽しみである。

僕も彼のような人間になれるよう、精進を重ねようと思う。