目的と手段

僕のブログでも何度か紹介しているマーケティングジャンクションの吉澤さんが、またしても深いコメントをしてくれました。

以下、先日のブログへのコメントです。少々酔って書いているらしく、助詞がおかしなところがありますが、ご愛嬌(笑)。

「本田宗一郎さんは間違いなく成功した人だと思う。自分のやりたいことを実現できる会社を作っていったからだと私は思う。
取り違えてはいけないことと常々考えるのは、会社が成功すれば、自分のやりたいことができるという勘違いだ。
本田宗一郎が信じていたのは、世界一速いバイク、世界一よく回るエンジンというようなサクセスであり、その信じて疑わない志を実現できる会社が、そこに成長したのだと思っている。だから、彼は「金儲けした者」として胸を張らない、そんな姿を見たことがない。「世界一のバイク屋」であることには、誇らしげにものを語っていた」。

7/26(水)の前刀さんとのセッションのことを書いた僕のブログを受けて、本田宗一郎さんのことを引き合いに出してくれました。

「利益」や「時価総額」を目的にした瞬間、「何でもあり」になってしまう。

僕もそう思うし、前刀さんも同じように言っていました。

僕にとってドリームビジョンという会社を創業し、経営していくことの目的は、僕らの会社がやることで社会がより良い方向に変化し、より多くの人の「夢の実現」に役に立つことです。決して、「時価総額」や「利益」が目的ではありません。

もちろん、適正な利益を出すことは経営上必要不可欠なことだし、僕にとって利益は更なる成長の「手段」であり、投資してくれた方々への「お礼」ではありますが、そのこと自体が会社を経営する「目的」にはなり得ないのです。

因みに、オプトの鉢嶺さん(仲間内ではハチと呼んでいる)は、上場した直後の社内報(取引先等にも配布していた)で、「時価総額が目的ではない」と名言していました。彼のことは10年以上も前から知っていますが、凄い人だなと思いました。

尚かつ、そのハチが経営するオプトの「時価総額」は、極めて高く評価されている。彼の理念が結果的に、「数字」にも表れるということだと思います。