坊主頭のりょうへいさん

彼とは2005年の夏、アタッカーズ(大前研一氏が運営するビジネススクール)のケース発表会で知り合った。

お昼の時間になり、食べ物をトレイに取って、空いている席を探している時に目に留まったのが、彼が座っていたテーブルだった。また、ケース発表会が終わって駐車場に向かったところ、偶然(たぶん必然)にも、また、彼に遭遇した。「どこかまで送りましょうか?」と声をかけ、横浜のあざみ野(だったと思う)から、僕の車で恵比寿駅まで一緒に帰ってきた。

その後、しばらくは何も音沙汰がなかったが、ある時、MIXIで発見され、ネット上で再会した。しばらくすると、今度はGREEでも発見された。そして、現在は、ドリームビジョンSNSでも繋がっている。

僕のブログを読んでくれている人の中にはご存知の方もいると思うが、彼は僕のブログに毎回欠かさず「コメント」を書いてくれている。それも、いつも深い「意味」のあるコメントだ。自分の書いたことの「意味」を再確認することができ、僕自身がとても勉強になっている。

昨夜は、その「坊主頭のりょうへい」さんも、そして、Vivienも参加してくれた「ドリームビジョン交流会@渋谷」なるものが開催された。

当社のスタッフが交流会を企画したことを知った時は正直、「参加者が集まるのかな?」と思っていたが、僕の心配をよそに、金曜日で尚かつ給料日にも関らず、20人以上の人が参加してくれた。

参加者は、ドリームビジョンSNS登録者と先日のトークセッションの参加者だ。「短い人生」の「ある数時間」をドリームビジョン関係者と過ごそうと思ってくれたことが、とても嬉しかった。

僕は今まで、B2Bのビジネスしか経験して来なかったので、「B2C」のビジネスからは学ぶことが多い。

考えてみれば、僕が社外取締役になっているラソナも、今まで9年間やってきたWEBサイトやDB構築等の受託ビジネス(B2B)とはまったく異なる「B2C」ビジネスを展開し始めており、僕自身の人生の「ターニングポイント」であることを感じる。

ラソナが手掛けているB2Cビジネスは、「表参道コムニット」という「地域(街)」をテーマにしたSNSベースのビジネスだ。その街のお店や各種施設とその街に来る人々や居住者の方々の交流を促進しようというものである。

今まで僕がやってきたビジネスの場合、当然のことながら「仕事」上の付き合いが基本であり、プライベートの関係にまで発展する人はそう多くはなかったが、ドリームビジョンで展開していこうと思っているビジネスは、「夢を共有」したり、「自分らしい生き方とキャリアデザイン」ということをテーマとしたコミュニティだったり、カリキュラム運営だったりするので、必然とユーザー(あまり好きな表現ではないが)の皆さんの「人となり(人間性)」を垣間みることになり、自ずとプライベートにおいても交流が生まれていくような気がする。そうなったら、とても幸せである。

以前にもこのブログでさわりは書いたと思うが、来月発売の「Think !(東洋経済新報社)」というビジネス誌で、「WEB2.0時代におけるキャリアデザイン」というテーマで原稿を書かせてもらった。是非、読んでみて頂けたらと思う。

その中でも書いたが、「知識や学びの高速道路」が敷かれた「WEB2.0」という時代においては、むしろ、「知識」以外のことが重要になってくると思っている。

そのことのひとつが「人間力」だと僕は考えている。

「人間力」の因数分解は「Think ! 」誌面でしているのでここでは割愛するが、要するに「他人の成長」を自分のこととして喜べたり、他人に対する「愛情」を持てる人のことを「人間力がある人」と言うのだと思う。

ひとりひとりが自分らしい「夢」を持ち、夢の実現に向けてコミットしていけるように、その「夢の実現」を支援できる会社にしたい。

そして、「自立した個人」により構成され、個人の自由と責任による「生き方」と「職業」を許容し、「チャレンジする人がリスペクトされる社会」の実現を目指して、ドリームビジョンとして僕らが出来ることをやっていこうと思う。

昨日完成した「事業計画書Ver1.0」の「事業への想い」というページに、僕が書いたことである。