「希望」という学問。

インタースコープでは火曜日の朝、全体MTGというアルバイトの人も参加するMTGを行っている。

そこでは、2001年から続けてきた「3分間スピーチ」という全員持ち回りのスピーチがある。人前で話すことの練習と、その人の人となりを皆に理解してもらうために始めたものだ。

ある火曜日の朝、人事担当の女性のスピーチが印象的だった。

この話は以前のポストでも簡単に紹介したと思うが、総務省が20代~40代の男女を対象に実施した調査で、小学校6年生の時に「将来の職業」に関する「希望や夢」があったか?と、その「希望や夢」が実現したか?を質問したらしい。

すると、将来の「希望や夢」があったとする人のうち、9割は「叶っていない」という結果だったそうだ。

ここまでは当たり前のように思うかもしれないが、興味深いのは、小学校6年生の時に将来の「希望や夢」を持っていなかった人よりも、結果としてそれが叶っていなくても、小学校6年生の時に将来の「希望や夢」を持っていた人の方が、その後の人生において「充実感や達成感」を覚えた人や「今が幸せ」であると答えた人が格段に多かったということである。

その調査結果を踏まえて、東京大学では「希望」というものを学問として研究することを決めたらしい。