第10回 江原 理恵氏 vol.1 (2)

第10回 江原 理恵氏 vol.1 (2)

初めてのアメリカ。

小学校から私立の学校に通っていた江原さんは、中学校に入った頃から勉強についていけなくなり、あまり学校が楽しくなくなった。

「小学校まではちゃんと(勉強に)ついて行けていたのですが、中学になると、勉強にもついて行けなくなったりと、あまりしっくり来ない日々を過ごしていました」。

写真:江原 理恵 氏

「中学生の頃は、極々平均的な目立たない生徒でした」。

そんな江原さんにとって大きな転機となったのが、中学3年生の時に行った米国テキサス州での1ヵ月のホームステイだった。

「最後の2日間だったのですが、現地の学校が始まるというのでついて行きました。そこで、学校がこんなに楽しいところで、学べる環境があるんだということを知り、カルチャーショックを受けました。そして、その2日間のお陰で、どうしてもアメリカのハイスクールに行ってみたいと思うようになりました」。

しかし、当時は、日本人留学生がハロウィンの時に間違って銃で撃たれて亡くなってしまうという悲しい事件が起きた時で、ご両親を説得するのに時間がかかったらしい。

「両親を説得するのに時間がかかりましたが、念願叶って高校3年生の時、アメリカのウィスコンシン州の、すごい田舎の公立の高校に1年間、留学できることになりました」。