第08回 津田 全泰氏 vol.1 (4)

第08回 津田 全泰氏 vol.1 (4)

創業間もない「楽天」に就職。

彼は、上場直後のヤフージャパンと創業間もない楽天を受けて両社から内定をもらったが、「起業するために勉強になる」という理由で、「楽天」に入社する。

「(当時)ヤフーは数十人いて、井上さん(社長)との最終面接まで行って内定をもらったのですが、そもそも、起業の勉強のために入りたかったので、オーナー経営者であり、かつ人数が少ない方が会社全体を見ることができて良いということで、楽天にしました。ビジネスモデルの比較ではなくて、そういう理由で楽天に入りました。単位を取り終えてしまっていたので、大学4年生の8月に楽天に入社して、サラリーマン兼学生みたいな感じで・・・」。

その当時の楽天は、創業2年目。メンバーは「7人」。その殆どが取締役で、新卒社員としては、津田さんは「1人目」。そんな状況だった。普通の家庭であれば、ご両親から反対されてもおかしくない。

余談だが、オプトの鉢嶺氏が、まだ、ベンチャー丸出しのオプトを経営していた頃、最初の「新卒社員」のご両親から、「うちの子を、これ以上、かどわかさないでくれ」とお叱りを受けたことがあったと言っていたが、まさに、そういう時期だったのだと思う。

就職活動に関しては、ご両親の話は何もされていなかったが、津田さんのご両親は宝石店を営んでいた(自営業をされていた)ことで、理解があったのだろう。