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環境問題を考える

個人レベルでの環境対策の活性化に向けて 環境ビジネスの立ち上げを目指す

森本泰三氏 森本泰三
高校からハワイ州に留学をし、ハワイにて大学を卒業。卒業後1年間のオアフ島での就業経験を経て、Hawaii Pacific UniversityにてMBAを取得(専攻:ファイナンス(ポートフォリオマネージメント))し、2001年に帰国。
帰国後は、金融ベンチャー企業にてエンジニアとしての勤務経験、および、2社の外資系金融機関にて個人金融のリスクマネジメント業務の経験を有する。
早稲田大学ビジネススクールMBA1年在籍

起業を志す背景


父の影響で、実際の「商売」を小さい時から見ており、いつか自分でもと考えていました。しかし、なかなか決断が出来ずに、サラリーマン生活をズルズル続けていました。ある日、友人が自分でビジネスを始め、その時友人が言った言葉がきっかけで、サラリーマンを辞め、自分を起業に追い込むためWBSに入学しました。
その言葉とは、「サラリーマン時代は一時間早く起きると、またその一時間睡眠をとるが、自分でビジネスを始めて一時間早く目が覚めると仕事する時間が一時間増えてラッキーと思えるようになった。」
この言葉を聞き、私も自分の為に仕事をしたいと強く思うようになりました。

「環境ビジネス(排出権の小口販売)」に着目した理由


ノルウェーの友人から、雪が減ったということを聞いたこと、また、アル・ゴアの映画「不都合な真実」を見たことにより、環境に興味を持ち始めました。


デイビス・グッゲンハイム監督作品。元アメリカ副大統領
アル・ゴアが、温暖化による地球の危機を訴えつつ、温暖化問題を直視し無いアメリカ政府を批判するドキュメンタリー映画。第79回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞およびアカデミー歌曲賞受賞作品。


環境について様々なことを調べていくうちに、ツバル国が温暖化の影響で一番初めになくなる国であろうということを知りショックを受けました。(長い間ハワイにいた為、南国のきれいな島々には親しみを持っています。)そして、手当たり次第に環境に関する本を読み始めました。

排出権の市場規模の大きさ、洞爺湖サミットで連日の環境問題の報道、そして最後に北村慶氏の『「温暖化」がカネになる』を読み、環境を具体的なビジネスにできるかという可能性を真剣に模索し始めました。


第1章 ポイント・オブ・ノーリターン
(『“魔法の衣”に守られている人類』『宮沢賢治も知っていた“温室効果ガス”』『悪いのは、本当に人類なのか?』他)
第2章 「温室効果ガス排出権」で儲ける人たち
(『「排出権」を買い漁る人たち』『空から月餅が降ってきた~「排出権」最大の輸出国・中国の思惑』『国民の税金で「排出権」を買う日本政府』他)
第3章 資本主義経済は永続可能か
(『世界を覆う資本主義経済』『閉じた経済学の限界』『ひっくり返せない砂時計の恐怖』他)

調べていくうちに国家や大企業レベルでは、頻繁に排出権が購入されているが、中小企業や個人レベルでは購入ができないということを知りました。すでにアメリカやイギリスではビジネスとして成立しているならば日本にもニーズがあるのではと考えました。排出権を金融商品と考えれば、私のバックグラウンドも少しは役に立つのではないかと考え、排出権の小口化にフォーカスしました。(環境商品の開発には知識と資金がいる為、断念しました。)

森本氏が考える環境問題


人間が快適な生活を求める欲望の代わりに温室効果ガスを出し、地球環境を変えている事は誰もが深く考えていないが、現実である。地球環境が以前と変化しているのは日々の生活で実感できる。異常気象、南極の氷が溶けることによる海面の上昇、海の珊瑚の減少、洞爺湖サミットなど毎日のニュースで常に地球の環境の変化を伝えている。

よく「地球を守る為」に環境を考えると言うが私はその言葉自体に疑問を持っている。地球は約46億年前に誕生し、また、色々な説があるが、人類は600万年前に誕生している。地球にとって、近年100年の「地球温暖化」は、わずかな時間の出来事である。もし仮に、これから温室効果ガスを排出し地球環境を破壊する人間が絶滅すると、自然に温室効果ガスが減少して、地球は従来の姿に回復していくと思われる。それは、地球にとって短い年月であるが、回復するまでの同じ期間が、人間にとっては長い年月である。このため環境問題は地球を守る為ではなく、私たち人類を守る為に行動するべきであると思う。子供や孫、またその孫の世代までを考えて、現代の私達は地球温暖化について真剣に考える時だと強く思っている。

個人レベルでの取り組みを活性化するために


近年は企業のCMや国からのメッセージで、環境問題の認識が高まりつつありますが、果たしてどれだけ多くの人が、投げかけられたメッセージを真摯に受け止め、真剣に環境問題に取り組もうとしているのだろうか、という疑問を感じます。

人間は温室効果ガスを一切排出せずに生活する事は不可能です。人間が少しでも快適な生活を求めようとする限り、温室効果ガスは増加の道を辿るでしょう。それならば、例えばアメリカのように、個人でも温室効果ガスを減らす手段として、カーボンオフセットを購入すると税的に有利になるなど、個人の願望と環境ビジネスを紐づけることが、個人が環境問題を身近に感じられる仕組みづくりとして必要だと考えます。

さらに、個人レベルで環境についてアクションを起こしても、その成果を実感することが難しいということも課題であると考えます。日本でも最近、エコバック、マイ箸、冷房の設定温度など、環境に対する運動が盛んになってきています。しかし、自分が行動する事により地球温暖化にどの程度影響があるのかが見えにくい為、環境への取り組みが個人レベルでなかなか普及しないのではないかと私は危惧します。私はその成果を数字で「見える化」して広め、個人や中小企業が高い意識を持って温室効果ガスの削減に取り組めるような環境づくりを推進したいと考えています。

例えば、既に存在する「見える化」の仕組みとしては、下記のようなコンテンツが存在します。

東京電力『CO2家計簿』

チーム・マイナス6%『CO2駅すぱあと』

International Civil Aviation Organization『The ICAO Carbon Emissions Calculator』

カシオ計算機株式会社『keisan』(環境の計算)

私自身といたしましては今後、これまでに無い全く新しい「見える化」の仕組みを考案したいと考えています。

個人が環境の為にできる事は限られているかもしれませんが、個人レベルでも小さい努力を積み重ねればいいのだと考えています。自分が信じる行動を継続していけばいいのだと考えます。地球の為ではなく人類の為に、個人が環境について真剣に考えるステージになっていると思います。

次回は、排出権取引市場の概要をレポートします。


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