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第8回 法政大学MBAとの共同講座 2007/1/25


起業のリスクについて


平石: ベンチャー投資は、 確率論で言うと失敗するほうが多いですが、 成功しそうな事業や企業家に、 共通する特徴はあるんでしょうか?
小池: 小池 聡氏ポジティブシンキングの人ですね。 心配性の人はリスクは少ないけど、大きくなりにくい。 私がやっていた事業も今までにないビジネスだったんです。 よって、予想通りいくはずがない。 つまり、結局は仮説の設定、検証を続けられる人 だと強いですね。 楽 天も、サイバーエージェントもオン・ザ・エッジも、 最初にやっていた事業に今はあまり注力していない。 だとすれば、見るのは人ですね。 あと、共通して言えるのは目力のある人が好きですね。 目を恣意的に見たりもしますが、 人の目を見ないで話す人もいます。 そういう人もいる中で、目を見て話せる人も強いです。


仕事で大事にしていること


平石: 小池さんが仕事をされる中で最も大事にされていることは何ですか?
小池:

これは、上場のときにも誓ったことなんですが、ライブドアショック、 村上ファンドなどの事件もありましたけど、 「真面目にやろう」ということですね。 いろいろなチャンスはある中で、 誰にも恥ずかしくないことを真面目にやろうと思っております。

実際に、誘惑はいたるところにあるんですよ。 社会的によくないこと、法の抜け道などですね。 それでも、こういうことは決してやるまい、と思っております。



今後投資したい分野


平石: 今後こういう分野に投資したい、という分野はありますか?
小池:

バイタミンかアスピリンか、という話がアメリカにあります。 ビタミン剤か鎮痛剤か、ということですが、本当に熱が出たときは、 鎮痛剤を飲みますよね。バイタミンは気休め程度にしかならない。 つまり、本当に必要なものではない、ということですね。

こ れをビジネスにたとえると、 バイタミンではなくアスピリンのビジネスを狙え、 というのがあります。 本当に必要なものはやはりビジネスがきちっと成り立っていて、 地に足が着いている。要は、効くかどうかわからない、 必要かどうかわからないというビジネスよりは、 ユーザーが必要としている、社会に役立つものである、 ということですね。

日本の起業家にはグローバルな視野を持って、 ビジネスをしてもらいたいというのがあって、 それぞれマーケットで小さくニッチなところを狙う、 というのは全然構わないんですけど、 あまりにグローバルレベルで必要なビジネスが少ないので、 そこは非常に不安ですね。

ア メリカでも投資をやっていて、 色々なビジネスプランが送られてくるので見ますけど、 やはりマーケットとしては、グローバルな見方をしている。 つまり、「北米ではこれくらい、欧州ではこれくらい、 アジアではこれくらいのビジネスになります」 という分析の仕方が多い。

と ころが日本ではアメリカとは違うので 「アメリカではこれくらいのマーケットがあります。 その何分の一かが日本のマーケットになるでしょう。 その何パーセントのシェアをとります」 と言うような人しか来ませんね。 ですから、世界を狙っていけるような、 ベンチャーがもっと出てきて欲しいですね。



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PROFILE

ネットエイジキャピタルパートナーズ株式会社 代表取締役社長 兼
株式会社ネットエイジグループ 代表取締役
小池 聡 氏


iSi電通アメリカ副社長としてGEおよび電通の各種IT、マルチメディア、インターネット・プロジェクトに従事。
1997年にiSi電通ホールディングスCFO兼ネットイヤーグループCEOに就任。シリコンアレー、シリコンバレーを中心にネットビジネスのインキュベーション及びコンサルティング事業を展開。1998年にネットイヤーグループをMBOし独立。1999年に日本法人ネットイヤーグループ株式会社およびネットイヤー・ナレッジキャピタル・パートナーズ株式会社を設立。経済産業省、総務省、内閣府のIT関連委員を歴任。現在、株式会社ネットエイジグループ 代表取締役、ネットエイジキャピタルパートナーズ株式会社 代表取締役社長、東京商工会議所 国際経済委員会委員 兼 渋谷支部情報サービス分科会会長。日米IT・投資業界での20年以上の経験を生かしベンチャーの育成に注力。

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