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本間毅氏vol.3

ソニーへの「就職」。

さて、激動のイエルネットを解散した本間さんは、どのような経緯でソニーに「就職」したのか?

前述のETICというNPOの宮城さんが中心となり、経団連で、ベンチャー起業家とベンチャー企業を支援するオジサンたちの会合があり、そこで、ソニーのCEOだった出井さんと会う機会があったそうだ。その時に出井さんに紹介された方々の中に、ソニーのインターネット事業部門の人事部長だった方がいた。

そこからご縁が始まり、ソニーとのビジネスは続いていたそうだが、イエルネット解散の挨拶に行った際、「おまえ、これからどうするんだ?」と言われたのがきっかけで、ソニーへ「就職」することになる。

「人事部長ですから、自分で話を聞いちゃうんです。『人、欲しいんだよね』という話になって、その後、数回会って、採用です。2002年の終わりにイエルネットを終わらせて、2003年1月1日から入社していますから、思わぬ急展開ですよ。よく拾ってもらえたなと思います」。

その時の本間さんには、他にも選択肢はあった。

当然のことながら、イエルネットの解散を知った当時の起業家仲間から「ウチでやらないか?」という話しがあったが、「同じチャレンジを同じようにやっても、経験値は上がらないし、その時は疲れていたので・・・」ということで、長年、憧れていた会社でもあり、「何かできるかもしれない」と思い、ソニーを選らんだ。
本間 毅 氏 <空白> よく拾ってもらえたなと思いますよ(笑)。

ソニーでの「学び」。

周囲の人間はかなり心配をしていたらしいが、本間さんは、どうにかこうにか、生まれて初めてのサラリーマン生活をスタートさせた。

余談だが、ソニーに「就職」して、人生で初めての「歓迎会」をしてもらったそうだ。「自分で会社を創っちゃったら、誰も歓迎なんてしてくれないでしょう・・・」。

何とか、ソニーでの生活を始めた本間さんであるが、やはり、ギャップはあった。

「もちろん(ギャップは)ありましたよ。同じフロアを見渡すと何百人か人がいますけど、ベンチャーの創業者のように資金繰りを気にしている人はいないんだ、気にしなくていいんだよなと・・・。やっぱりベンチャーとは金銭感覚が違うんですよ。常にお金が出ていく、入っていくということを気にしながらやっていく視点と、どうにか回っていくさという話では、大きく違いますよね。ポジティブに考えれば、仕事さえちゃんとやれば給料をもらえる。当たり前ですけど、それはすごい話だなと思った」。

「また、ソニーに入ってみて凄いなと思ったのは、『どこまで行っても、この会社には未知の部分がある』ということ。『これをやらなければ、会社は回りません』というような仕事も自分にはない。僕も会社もお互いに依存していないんですよね」。

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PROFILE

本間 毅(ほんま たけし)

Vice President
Sony Media Software & Services
Sony Corporation of America

兼務

ソニー株式会社
コーポレートディベロップメント部
ネットメディア開発担当
チーフプロデューサー

1974年生まれ。中央大学在学中から起業し、1997年にWebインテグレーションを行うイエルネット設立。
黎明期のビットバレーやピーアイエム株式会社(後にヤフージャパンに売却)の設立にも関わる。
2002年、イエルネットの全営業権を譲渡し、2003年、ソニー入社。ネット系事業戦略部門、リテール系新規事業開発等を経て、2005年よりグループ内のネットメディア開発に携わる。社外ベンチャー企業との協業により、Web2.0やBlog/SNS系テクノロジの社内導入を推進する一方、ソニーグループのアセットを活かした新たなネットメディアとしてeyeVio(アイビオ)を立ち上げる。

2008年5月よりSony Corporation of America勤務。サンフランシスコを経て、現在はカリフォルニア州サンディエゴ在住。

連絡先:thonma [at] gmail.com (atはアットマーク)

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