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江田健二氏vol.1

これが人生で初めてやるバイトです。

そんなふうにして富山から東京に出て来た江田さんだが、またしても、挫折を味わうことになる。

彼は、きっと自分と同じような境遇の人がいるだろうと思い、「家庭教師」のアルバイトをしようと考え、家庭教師の派遣会社を訪ねた。

ところが、「君みたいな大学1年生で且つ地方から来た大学生に家庭教師はできないよ。東京は中学受験だから、中学受験をやっていない人には、家庭教師はできない。だけど、お金が欲しいなら、君は家庭教師の営業をやりなさい」となり、止むなく、家庭教師の「営業」をやることになる。

「『家庭教師になりたいのなら、まず電話営業しなよ』、みたいな感じで言われて電話営業をしていたのですが、その後、実際にご家庭を訪問して『契約』を取ってくるという営業に回りました。それが、すごい成功報酬の営業でした。でも、1日営業をしても契約が取れないと『0円』だったりしたのです。これが人生で初めてやるバイトです。4月は10数日働きましたが、給料が1~2万円しかもらえなくて、『親のありがたみ』がすごくよく分かりました」。

江田健二氏 <空白> 「大学に入って初めてしたアルバイトは、家庭教師の『営業』だったんですよ」。

その会社で営業のアルバイトをしている人達は、平均で20~30万円ぐらいの給料をもらっていたらしく、「自分の出来なさぶりが、すごくよく分かった」。しかし、苦労と工夫を重ねた結果、6~7月になると、毎月20万円ぐらいは稼げるようになった。

家庭教師の営業のバイトを1年ぐらい続けた後、今度は、株式公開前のインテリジェンスで、PCの設定等をするスタッフの「短期派遣」事業の立ち上げに携わる機会に恵まれ、そこでも、また「営業」を経験する。

江田さんは、「営業」のアルバイト漬けだった大学生活を振り返り、こんなことを話してくれた。

「家庭教師の営業も一発勝負なんです。行って契約が取れるか、取れないかだけ。その一発に賭けるみたいなものがありました。僕が訪問した時には、自分の子供に家庭教師をつけるつもりのない人に、2時間後には判子を押してもらわなければいけない。良いビジネスかどうかは分からないけど、とても良い勉強になりました」。

次回へ続く。

文章・写真: 株式会社ドリームビジョン 平石郁生

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PROFILE

江田 健二(えだ けんじ)

1977年生まれ。富山県出身。

慶応大学卒業。将来は「起業する」と決めた上で、外資系コンサルティングファーム大手のアクセンチュア入社。
起業資金「1,000万円」を貯めることができたら会社を辞めるという計画に則り、2003年1月に同社を退職。
約2年間の個人事業主を経て、2005年にRAUL株式会社を設立。代表取締役社長に就任。
「環境×I.T.」をテーマに、カーボンオフセット事業等を展開。エコ通勤手当等のユニークな制度で「環境経営」を実践中。

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