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江田健二氏vol.2

今しか出来ないことを優先する。

江田さんの話で、もうひとつ、凄いなあと思ったことがある。それは、時間の使い方に対する「徹底した目的意識」だ。

「あと1年しかアクセンチュアにいられない。アクセンチュアでは、全世界のいろいろなナレッジをウェブ上から見られるのです。時間があれば、それをずっと勉強していました。アクセンチュアを辞めてしまうと、見られなくなってしまうので。例えば印刷をして昼間ご飯を食べながら勉強するということが好きだったんです。辞めたらもう見られないということで、今覚えるというか、『今しかない』みたいな感じでした」。

江田健二氏 <空白> 「何をするかを明確にして、それを皆で頑張るようにしなきゃいけないという、当たり前のことに気づかされました」。

組織には「ビジョン(目的地)」が必要。

さて、そんなことで「極めて計画的」にアクセンチュアを辞めた江田さんは、最初は個人事業主で仕事を始めた。ウェブサイトの制作や、興味があり、自分にできることは何でもやっていたそうだ。

そんな生活を2年ほど続けた後、2005年に、RAUL株式会社を設立する。

それから3年ぐらい経った頃、江田さんは、ビジネスのテーマを「環境とI.T.」にフォーカスした。

「やはり、まとまらないんです。社員から『何のためにこの仕事をやるんですか?』と、素朴な疑問として質問され、『みんなの給料のためにやるんだよ』と思っているのですが、それって全然説得力がない。その素朴な疑問がすごく印象的で、その時に、『僕が彼の立場だったら、同じ質問をするかもしれないな』と思った。それは開き直るということもあったんですが、逆に何かの警鐘なのかなと思った。その時、『何をするかを明確にして、それを皆で頑張るようにしなきゃいけないんじゃないですか?』ということなのかなと思ったのです。

組織には「ビジョン(目的地)」が必要である。江田さんは、社員との会話を通じて、そのことに気づいた。

ところで、江田さんは、アクセンチュア時代に福岡にいた頃から「オーガニック」なお店が好きで、エコロジーな生活を指向していた。

RAULでは「きのまま」というオーガニック・レストランガイド(ウェブサイト)を運営したり、GreenSiteLicenseというWebカーボンオフセットサービスを提供したり、環境とI.T.をテーマとした事業を展開している。

「灯台下暗し」。「目的地」は、身近なところにあった。

これからの江田さん、そして、RAULに注目したい。

新年の第1回目は、ソーシャルな分野で「2度目の起業」に挑む、ヨセミテの津田さんと塚田さんをご紹介します。

皆様、良いお年をお迎え下さい。

文章・写真: 株式会社ドリームビジョン 平石郁生

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PROFILE

江田 健二(えだ けんじ)

1977年生まれ。富山県出身。

慶応大学卒業。将来は「起業する」と決めた上で、外資系コンサルティングファーム大手のアクセンチュア入社。
起業資金「1,000万円」を貯めることができたら会社を辞めるという計画に則り、2003年1月に同社を退職。
約2年間の個人事業主を経て、2005年にRAUL株式会社を設立。代表取締役社長に就任。
「環境×I.T.」をテーマに、カーボンオフセット事業等を展開。エコ通勤手当等のユニークな制度で「環境経営」を実践中。

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