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江田健二氏vol.2

3年で1,000万円を貯める。

江田さんは、就職してから約3年後の2003年1月、アクセンチュアを辞めた。就職した時に「1,000万円貯めたら会社を辞めよう」と決めていた、その1,000万円が貯まったからだ。

「パートナー(一般企業でいう取締役)の方は、物凄く忙しいので、仕事の途中で、『実は辞めたいんです』という相談をするのは、ナンセンスだと思ったのです。僕が逆の立場で言われるとしたら、あまり良くないなと思った。パートナーの方の時間があり、尚かつ、挨拶にいく理由があるということで、お正月の挨拶に行きました。『プロジェクトが終わったら、リリースしてください。リリースのタイミングはお任せします。僕は会社を創るので、今年中に辞めます』とお願いしました」。

パートナーの方が、お正月の挨拶を受け入れる(時間を割く)のだから、江田さんはかなり優秀だったのだろう。当然、パートナーの方は、慰留する。

最初は「なんで辞めるんだ?」と訊かれたらそうだが、そのうち、「お金は貯めたのか?」という話になり、「お金は貯めました」と答えると、「いくら貯めたんだ?」と質問され、「1,000万円貯めました」と答えると、「(アクセンチュアの給料で)それは凄いな」となり、最後は、起業するに際しての様々なアドバイスをしてもらったそうだ。

江田健二氏 <空白> RAULには「エコ通勤手当」なるものがある。
環境に配慮した通勤=自転車通勤の社員には、手当てが支払われる。
江田さんも勿論、自転車通勤。

江田さんからこの話を聞いた時、僕も「そりゃ凄いな!!」と思った。

たしかに、アクセンチュアは日本の会社と較べれば給料は高いが、それでも、初年度が520?530万円、3年目で600万円ぐらいだろう。東京出身(親元に住んでいて)で家賃がかからない人なら話は別だが、富山から出てきて家賃や生活費を払った後のお金で「1,000万円」を貯めたのである。毎年、333万円貯めたことになる。

僕は「どうやって貯めたんですか?」と訊いた。

「贅沢をしなかったんです。友達は、2年目ぐらいになると、『ローン』で『クルマ』を買ったりしていました。クルマを買えば、色々なところに遊びに行きたくなる。お金がかかるわけです。僕は、安いアパートに住んで、お昼は『おにぎり』という生活をしていました(笑)」。

「目的意識」が明確で且つ「とても強い」ので、刹那的な誘惑に負けないのである。

彼の話を聞いていて、僕は、今までの自分の生き方が恥ずかしくなった。

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PROFILE

江田 健二(えだ けんじ)

1977年生まれ。富山県出身。

慶応大学卒業。将来は「起業する」と決めた上で、外資系コンサルティングファーム大手のアクセンチュア入社。
起業資金「1,000万円」を貯めることができたら会社を辞めるという計画に則り、2003年1月に同社を退職。
約2年間の個人事業主を経て、2005年にRAUL株式会社を設立。代表取締役社長に就任。
「環境×I.T.」をテーマに、カーボンオフセット事業等を展開。エコ通勤手当等のユニークな制度で「環境経営」を実践中。

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