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津田全泰氏vol.2

ビジネスには必ず、「仕込みの期間」がある。

彼は、約5年間働いた楽天で、多くのことを学んだと言っている。

「(楽天では)商売の基本を学びました。ネットビジネスというと、バーチャルでラクできるみたいなのが当時はあったじゃないですか。そうではなくて、楽天では出店者さんに、毎朝毎晩電話をかけて、『お客さんにメール返してくださいね』と言ったりしていた。そういう商売として当たり前のことを学びました。
また、ストックオプションで起業資金ができたということもありましたが、失敗体験として、楽天トラベルでは、努力だけではダメなんだということも学びました。
あとはストックオプションの序列みたいな話で、仕事する意味って何だろうということ。お金ということも含めて、いろいろ考えさせられた。本当の挫折経験みたいなのがあります。

津田全泰氏
「自分たちを信じてやっていくという精神力」が大切だということを、
楽天での5年間で学びました。

話の中には出てきませんでしたが、起業する時の不安というのもあります。フォートラベルやオンライフの完成イメージがありますよね。それを100だとする と、初めは1とか2なわけです。フォートラベルなんて、最初はリンク集から始めたんですが、会社をつくったと言って、周りにサイトを見せると、『お前、リ ンク集つくるために会社を辞めたのか?』と言われるわけですよ。ネットビジネスって、人気が出たり、ニーズがあればすごく伸びますが、ある意味リスクが高 い分野だと思います。C向け、ユーザー参加型というのは、要するにユーザーに受けない限り伸びないし、また、経験がないと、正直、伸びるかどうか分からな い。そんな中で、『自分たちを信じてやっていくという精神力を持っていないと辛いですね』。どの業界でも、起業ってそういうものかもしれないですが、不安 ですよね。正直、今だって不安ですし、当時だって不安でした。
ただ、人は成功したところしか見ていないと僕は思っていて、誰かがIPOしたとか、何百万人の会員を獲得したとか、『いいな・・・』と、そこしか見ていな いじゃないですか。でも、楽天の5年間では、自分もそうだったし、他人のことも見て、ビジネスは甘くないということを学びました」。

そして、津田さんは、こう締め括った。

「ビジネスには必ず、『仕込みの期間』というものがある。『波がある』ということを学びました。だから、フォートラベルでも、今回のヨセミテでも、昔ほど、周りの目を気にせず、『仕込みの時期』の耐性がついたと思います」。

次回は、津田さんと一緒にヨセミテを始めた元ミクシィ取締役の塚田さんをご紹介します。

文章・写真: 株式会社ドリームビジョン 平石郁生

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PROFILE

津田全泰(つだ ぜんたい)

1976年生。群馬県桐生市出身。

慶應義塾大学総合政策学部在学中に8人目のメンバーとして楽天株式会社に入社。楽天市場では、出店営業、広告企画、システム開発を担当。2001年には楽天トラベルの立ち上げとして、業務構築からシステム開発まで幅広く担当。
2003年10月にフォートラベル有限会社を設立し、2005年1月に株式会社カカクコムのグループに参加。
2008年1月に株式会社ヨセミテを創業し、同社代表に就任。

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