世界的な経済金融危機が続く中、数ヶ月ぶりに日経平均が1万円を超え、少し明るさを取り戻しつつあるかに見える日本社会だが、少子高齢化や財政赤字、政治におけるリーダーシップの欠如等、明確な将来ビジョンが描けず、若者の保守化が危惧されている。
さて、「挑戦する生き方」最終回の今回は、そんな時代においても、しなやかに、そして、強い意志をもって、「女性起業家」としての人生を歩んでいる江原理恵さんを紹介したい。
★仏具店で学んだ「商売の基本」。
長身かつ細身で涼しいルックスの持ち主である江原さんは、「仏具店」を営む両親のもと、広島県福山市で生まれ育った。
「小さい時から家族で店を手伝うのが当たり前の生活を送っていまして、両親が出かける時に留守番をしたり、一年で最も忙しいお盆には、お手伝いの範囲なのですが、提灯をたたんで検品したり包んだりと、商売というのが、自分にとってすごく身近な存在としてありました」。
江原さんのお父さんが営んでいる仏具店は、江原さんの「お祖父さん」が山口県で創業したものだ。
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「小さい頃から、家族で店を手伝うというのが当たり前の
生活を送っていました」。 |
江原さんのお父さんは五人兄弟の三男で、ご長男が山口県の実家を継ぎ、次男の方が大分県、そして、三男である江原さんのお父さんは広島県でと、それぞれが「競合しない」ようにというお祖父さんの方針により、別々の場所で後を継いだ。
知り合いも身寄りもない広島でのスタート故、創業当初はとても苦戦されたそうで、江原さんが小学生の頃は、「お店が忙しいというイメージはあまりなかった」そうだ。
しかし、ある時、コンサルティング会社を活用して、お店も移転、営業方法も変更したことを契機として、仏具店は大きく成長した。
その過程を見ていた江原さんは、「やり方ひとつで同じ商売がまったく変わる」ことを学んだ。
それが、江原さんの起業家としての原点だったのだろう。