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江原理恵氏vol.2

豊かさの基準。

ところで、今回のインタビューの最後に、「RE(アールイー)を始めて、最も勉強になったことは何か?」と江原さんに聞いてみた。

彼女の答えは、起業を志す人にとってはもちろん、これからの日本社会で生きて行く上で、誰にとっても当てはまる、とても汎用的なことであり、物事の本質をついた内容ではないかと思う。

「豊かさに関する価値観が大きく変わったことですかね。今まで気づかなかった色々なことに、様々な場所に、豊かさが潜んでいるということに気づけるようになりました。

ビジネスというのは、すごいスピードで成長していく必要があり、売上も高く、利益もしっかり出ていないといけないと思っていたし、それが当たり前だと考えられていると思います。

もちろん、赤字ではやっていけませんが、私は、売上規模や利益ではなく、違う形で世の中に豊かさを生み出していくことは可能だと思っていて、それを自信を持って言えるようになったことが大きいと思います。

江原理恵氏
「いくつになっても、ずっと創作活動というか、
世の中に認知されていない価値を見つけ出し、
それを表現していくことを続けていきたいと思っています」。

(21レディやウィルキャピタルで働いていた頃は)投資する立場ということもあり、また、ベンチャー企業=急成長という考え方がありましたので、自分で始めてからも、『そうじゃなきゃいけない』という固定観念に囚われていました。ちょっと数字(売上)のことや社員(人数)のことを聞かれると、すごく過敏になっていたり、小さいと恥ずかしいと思っていたりしましたが、そういう呪縛から、ようやく自由になることができました。

それこそ、まだまだすごく規模は小さいですけど、自分が考える豊かさを、確実に世の中に発信できているということが、すごく幸せなことだと思っています」。

これからも、彼女らしい挑戦を続けていって欲しい。

文・写真: 株式会社ドリームビジョン 平石郁生

追伸:昨年9月以来、「10人の挑戦者の生き方」を取材し、読者の皆様にお届けして参りましたが、今号をもって最終回とさせていただきます。至らない点も多々あったかと思いますが、皆様の人生において、少しでもお役にたてたようであれば、とても嬉しく思います。また、新しいかたちで、皆様との接点ができればと思っています。ありがとうございました。

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PROFILE

江原 理恵 (えはら りえ)

1977年生。広島県福山市出身。

立命館大学卒業後、証券会社に就職。「新人賞」を受賞。その後、上場前の「21 Lady」に転職し、リテールビジネス専門の企業再生投資ファンドの運営に携わる。
その後、独立系ベンチャーキャピタルのウィルキャピタルに転身し、投資対象となるアーリーステージのベンチャー企業の発掘を担当。
2005年、アールイーを設立し、代表取締役社長に就任。現在に至る。

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