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江原理恵氏vol.2

最初の転機が訪れる。

さて、持ち前の「反骨精神」で数字を上げていた江原さんだったが、証券会社時代に知り合ったお客様の中に、今でも忘れなれない方がいるという。

「巡り合わせだと思うのですが、お客様の中に1人、現役時代はベンチャーキャピタルで働いていた方がいらっしゃいました。本当は独立したかったという、70歳くらいのお客様でした。私が通う中で、多分、熱意に負けたのでしょうね、取引していただけるようになりました。通う中でポロッと、『私、将来、何か自分でやりたいんですよね』と話した時に、『何がやりたいんだ?』と聞かれて、その時、私、やりたいことが3つあったんですよ。そう言うと、その方が『まず1個に絞って、それから、嫌なことがあっても絶対に続けられるものにしろ』ということと、『マーケットがあるものにしろ』ということを、アドバイスしてくれました」。

そのお客さんの「資金はどうするんだ?」「いつまでにやるんだ?」という質問に、当時の江原さんは明確な回答ができなかったのだろう。「だったら、こういうセミナーがあるから行ってみたら?」と言って勧められたのが、日経MJ主催の「消費の最前線を語る」という、経営者によるパネルディスカッションで、そこで知り合ったのが、後に転職することになる「21Lady」の広野さんだった。

江原理恵氏 <空白> 「最近、何人か、IPO株を販売させていただいた
企業の経営者の方にお会いすることがありました。
人の縁というのは、おもしろいなと思います」。

「広野さんとは、たまたまパネルディスカッション後の名刺交換の時にお話できる時間があり、直感的に、この方のところで働いてみたいという気持ちになりました。自宅に戻って詳しく調べてみると、会社を再生していく仕事をされていて、いろんなリテール事業を支援したりとか、9社で7回くらい役員をされていたりとか、そういう経歴も含めて、これって私がやってみたいことにすごく近いんじゃないかと思って応募しました」。

そんな経緯で証券会社を辞め、江原さんはベンチャー企業の「21レディ」に転職した。

リテールビジネスや店舗運営経験がなかったことと、人員が足りていたことで希望職種にはつけなかったが、金融出身ということで、それまで存在も知らなかった投資ファンドの仕事に配属される。そこで、何百というリテール系の事業の調査や、多くの経営者と面談して事業プランを評価し、投資先を支援する仕事を行い、社長と同行しながらリテール事業での成功のポイントを学ぶ。

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PROFILE

江原 理恵 (えはら りえ)

1977年生。広島県福山市出身。

立命館大学卒業後、証券会社に就職。「新人賞」を受賞。その後、上場前の「21 Lady」に転職し、リテールビジネス専門の企業再生投資ファンドの運営に携わる。
その後、独立系ベンチャーキャピタルのウィルキャピタルに転身し、投資対象となるアーリーステージのベンチャー企業の発掘を担当。
2005年、アールイーを設立し、代表取締役社長に就任。現在に至る。

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